日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
養鶏飼料原料の栄養価
山崎 昌良鎌田 八郎
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1986 年 23 巻 3 号 p. 147-156

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抄録
雄成鶏(白色レグホーン種)を用いたTME手法を応用したアミノ酸有効率測定方法により,国内で使用される主要な養鶏飼料原料,穀類ではトウモロコシ,ソルガム,小麦など6種類,油粕類では大豆粕,ナタネ粕,ラッカセイ粕など5種類,動物質飼料では魚粉,ミートボーンミール4種類,その他脱脂米ヌカ,フスマなど4種類の合計19種類のアミノ酸有効率を測定した。その結果,飼料の平均アミノ酸有効率はコーングルテンミール,魚粉,大豆粕,トウモロコシなどにおいて90%以上であったのに対し,裸麦,フスマ,脱脂米ヌカなどでは70%前後と飼料により有効率に大きな差がみられた。
必須アミノ酸の問で有効率に差がみられ,植物質飼料では共通してヒスチジン,アルギニン,ロイシン,フェニールアラニンなどが高い有効率を示し,スレオニン,リジン,イソロイシンが低かった。動物質飼料では植物質飼料に比ベイソロイシン,リジン,スレオニンは相対的に有効率が高いことが示された。
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