1989 年 26 巻 5 号 p. 322-325
過マンガン酸カリウムの代替えとして晒粉を使用し,ホルマリンからホルムアルデヒドを気化して消毒効果を検討した。
ブロイラーを出荷した飼育室及び種卵を,空間1m3当たり40mlのホルマリンを市販の晒粉(顆粒状ハイクロンR,日本曹達株式会社)40g又は過マンガン酸カリウム20gと混合して,ガスを発生して消毒した。燻蒸時間は飼育室で24時間,種卵では20分間とした。
その結果,晒粉によってガスを発生しても過マンガン酸カリウムを使用した場合と同じ消毒効果が得られ,晒粉は過マンガン酸カリウムの代替物質となり得ることが明らかとなった。