日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
ニワトリにおけるプレアルブミンたんぱく質の電気泳動像の個体発生学的研究
卵黄と胚,雛および成鶏血漿の比較
田名部 尚子小川 宣子
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1991 年 28 巻 1 号 p. 20-25

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抄録
ニワトリの卵黄と胚,雛および成鶏血漿のプレアミルブミン蛋白質の電気泳動像につき,エストロゲン依存たんぱく質に重点をおいて比較した。卵黄主要リンたんぱく質であるホスビチンの泳動帯は,プレアルブミン-1の移動度の遅い域に,ローダミンB-リンモリブデン酸塩形成法によって染色され検出された。しかし,エストロゲン依存たんぱく質のプレアミルブミン-2(Pa-2)の泳動帯は,この方法で染色されず,リンを含むことは認められなかった。またプレアミルブミン-2は,卵黄と産卵鶏,孵卵20日の胚ならびに,初生雛の血漿に見出されたが,16週齢の未成熟雄雌雛血漿や成雄鶏の血漿には見出されなかった。
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