抄録
比内鶏の必須アミノ酸要求量を決定するのに先立って,飼料のアミノ酸および代謝エネルギー(ME)水準が比内鶏の生産性におよぼす影響を調べた。
試験1, 2および3は,それぞれ7から21, 42から56および77から91日齢の各14日間で行った。試験飼料は,ME水準を3,アミノ酸水準を5段階とする計15種類とし,各飼料に雌雄3羽ずつ割り当てた。鶏は単飼とし,飼料と水は自由摂取させた。各試験終了時に体重および飼料摂取量を記録した。
飼料のアミノ酸およびME水準に対する比内鶏の反応には性差が認あられなかった。増体量および飼料効率はアミノ酸水準の増加にともなって向上したが,飼料摂取量は影響を受けなかった。増体量,飼料効率および飼料摂取量はME水準の影響を受けなかった。最大の増体量および飼料効率を示すアミノ酸水準は加齢とともに減少した。増体量は42から56日齢にかけて最大値を示した。