抄録
採卵鶏の換羽飼料として成鶏用飼料と二種混飼料の産卵性能に対する影響を比較する目的で,夏と秋に餌付けした白色レグホーンの市販採卵鶏4銘柄を用いて,73週齢および118週齢時に絶食による強制換羽を行い,絶食後の飼料消費量,体重,産卵性能,卵質を調査した。
換羽飼料として成鶏用飼料を給与すると,飼料給与再開後の飼料消費量が多くなり,体重の回復と産卵の再開も早く,1回目の換羽では産卵率が高かった。2回目の換羽では両区ともに産卵率は60%以下で低かったが,二種混飼料を給与した区がやや高かった。卵重には差がなかった。二種混飼料を給与した区では卵殻強度が強く,破卵率は低く,ハウユニットは高かった。
以上の結果から,73週齢で1回目の強制換羽を行う場合,換羽飼料として成鶏用飼料を給与した方が換羽後の産卵性は優れているが,特に高い卵殻質が求められる場合は二種混飼料の方が優れていること,118週齢で2回目の強制換羽を行う場合,換羽飼料としては二種混飼料の方が優れているが,この場合高い収入は期待できないことが示された。