抄録
鶏正常血清中の抗体を検索したところ2種の同種血球凝集素の存在が認められたので, その抗体を用いて血球抗原の検索を併せておこなった結果を要約すると次の通りである。
1. 鶏正常血清と血球について食塩水法および酵素血球処理法 (Papain 処理: 2.5%血球浮遊液) により交叉反応を実施したところ2種の凝集素が認められたので, これを抗FsI, 抗FsII抗体と名付けた。
2. この2種の抗体によって凝集される血球抗原をそれぞれ, FsI型, FsII型, また, 凝集されないそれをFs0型と名付けた。
3. FsI型およびFsII型血球は Albumin 法および Bromelin 法によってはその凝集反応は増強されない。
4. 皮膚組織および羽軸根部には若干の抗原性の存在が認められた。