2022 年 1 巻 p. 25-31
【目的】本研究は,COVID-19 による緊急事態宣言解除後に再開した介護予防自主グループ活動参加者の主観的健康感とグループ活動に対する意識を明らかにすることを目的とした。【方法】再開した自主グループ活動参加者に活動自粛中と再開後の主観的健康感とグループ活動への意識についてアンケート調査を行った。主観的健康感と時期の関連については,カイ二乗検定を行った。【結果】対象者は11 グループ,73 名78.0(6.3)歳であった。活動自粛中と再開後の主観的健康感について有意差はなかった。グループ活動への意識については,活動自粛中は散歩や体操へ取り組む者が多く,再開して良かったことは「仲間に会える」,不安なことは「感染リスク」や「体力,筋力の低下」が多かった。【結論】グループ活動再開後は,健康に不安を感じながらも,社会参加や身体機能向上効果を感じており,再開に対して前向きに捉えていることが推察された。