抄録
「はじめに」本研究目的は、水中運動療法が歩行補助具を使用している運動器疾患症例の歩行能力に及ぼす効果について調査する事である。
「方法」対象は当院にて運動器疾患を有して水中運動療法を実施している 28 名である。運動内容は、下肢・体幹筋力増強運動と歩行練習で、30 分程度を週 1、2 回実施した。 利用者を独歩群と歩行補助具群とに群分けし、利用開始時と利用開始 6ヶ月後の 10m 歩行時間、 片脚立位時間の変化を、分割プロット分散分析で解析し、また差の効果量を算出した。 「結果」10m 歩行時間は独歩群、歩行補助具群ともに水中運動療法介入後に有意に短縮した。また独歩群、歩行補助具群ともに効果量は大 (r = 0.58、r = 0.55) であった。片脚立位時間は有意な改善は得られなかった。 「結論」下肢・体幹筋力増強運動と歩行練習を中心にした水中運動療法は、歩行補助具を使用している運動器疾患症例の歩行能力を有意に改善させる。