抄録
「目的」本研究の目的は以下の仮説を検証することである;仮説 1 早期運動介入は術後の歩行獲得日数を短縮させる;仮説 2 早期運動介入は在院日数を短縮させる;仮説 3 術後の歩行獲得日数の短縮により在院日数も短縮する。
「方法」研究デザインは、後ろ向きコホート研究とした。対象は、人工膝関節置換術(TKA)が施行された患者とし、介入時期の違いにて早期群と非早期群の 2 群に分けた。得られたデータを用いて、2 群の比較、重回帰分析とパス解析を実施した。 「結果」早期群は 16 名、非早期群は 14 名であった。術後の歩行獲得日数は、2 群間で有意差が認められた。在院日数は、2 群間で有意差が認められなかった。重回帰分析とパス解析の結果、 在院日数に影響を及ぼす因子として、亜急性期病床利用の有無、術後の歩行獲得日数、熱の変化や術前のアルブミン値が抽出された。 「結論」早期運動介入は、TKA 後の歩行獲得日数を短縮させ、間接的に在院日数へ影響を及ぼす というエビデンスが示された。