藻類-細菌系の廃水処理性能の優位性を検証するため,ポリエステル担体(8㎤,充填率47%)をろ材 とした散水ろ床フォトリアクター(φ13.5 ㎝,H30 ㎝,3層)を構築し,合成下水(TOC 104 ㎎/L,T-N 50 ㎎/L,PO43--P 11 ㎎/L)を赤色 LED(15 µmol/㎡/s,L:D=12h/12h)を照射しながら水理学的滞留時間(HRT)12~2h で通水した.HRT 12h における処理水の TOC,T-N,PO43--P の濃度は,フォトリアクターは4.5 ㎎/L,29.3 ㎎/L,8.1 ㎎/L,光を照射しない通常の散水ろ床は9.1 ㎎/L,40.5 ㎎/L,7.2 ㎎/L であった.フォトリアクターには,緑藻や珪藻,細菌が定着し,HRT 8h 以上において,TOC 除去, 硝化,炭素源資化能が優れていた.