環境技術
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研究論文
Tetrabutylphosphonium Hydroxyde 水溶液中でのアリルセルロース合成プロセスの最適化
柿部 剛史桂 誠治山本 実穂松田 聡岸 肇
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2022 年 51 巻 6 号 p. 301-307

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抄録

 地球上に最も多く存在するバイオマスであるセルロースの誘導体化において,その合成プロセスの開発は持続可能な社会実現の観点からも重要である.本研究ではアリルセルロースを均一条件下で合成した.セルロースをテトラブチルホスホニウムヒドロキシド水溶液に溶解させ,臭化アリル(AllylBr)で誘導体化してアリルセルロースを得た.25℃,1時間の反応で置換度(DS)が1.66から2.15の範囲のアリルセル ロースが得られ,生成物のDSをAllylBr の添加速度のみで制御することができた.本研究で得られた結果はアリルセルロースの簡便かつ高効率な省エネルギー合成法として寄与すると考えられる.

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© 2022 環境技術学会
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