環境技術
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吸リン材の使用による水槽・修景池の水質浄化および魚類生息への影響
柳田 友隆江 耀宗佐藤 正路
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1999 年 28 巻 10 号 p. 737-744

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抄録
吸リン材を用いて, 室内での水槽および修景池でのろ過実験を3~4ケ月間行い, それらの水質浄化効果および魚類生息への影響を検討した.得られた結果は次のようであった.
1) 3ケ月間の水槽ろ過試験では, 水の容積に対する吸リン材使用量0.2%, 餌0.5g/日の場合には, 水の濁度, オルトリン酸態リン, 硝酸態窒素, アンモニア態窒素濃度は著しく低下し, 無処理区に比べ, それぞれ82.3%, 98.7%, 59.4%, 99.5%が除去された.餌を2g/日と4倍量のそれらの除去能力はやや下回った.
2) 修景池の水の容積に対する吸リン材使用量0.5%の場合には, 4ケ月間に水の濁度は2度, 透視度は50cm, オルトリン酸態リン濃度は0.016PO4-Pmgl-1に維持された.
3) 吸リン材の使用により水中の濁度, 窒素, リンの除去効果が高く, 水質も改善したと同時に魚類の生息への影響はなかったことが認められた.
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