主催: 人工知能学会
会議名: 第102回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 102
開催地: 国立国語研究所 講堂
開催日: 2024/11/28 - 2024/11/29
p. 86-89
近年のLLM(Large Language Model)の急速な発達により,AIエージェントは複雑な環境下でも人間との協力が可能になったが,ユーザ適応を考慮したエージェントの開発は十分には進んでいない.先行研究では,料理ゲームOvercookedを模した環境で人間と協力する対話型エージェントを構築した.しかし,エージェントは一方的にプレイヤーの指示を聞くだけであり,知識や経験を持たない習熟度が低いユーザとは効果的な協調が難しいという問題がある.そこで本研究では習熟度に応じたユーザ適応が可能なエージェントの構築を目的とし,人間同士の共同作業における対話データを収集・分析する. 先行研究と同様のゲーム環境下で知識やスキルが異なる被験者を用意し,2人1組のペアでタスクを行う.集められたデータを基に,習熟度の異なるプレイヤーがどのような対話戦略を採用し,協力関係を築くかを調査する.