人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
102回 (2024/11)
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共同作業におけるユーザの習熟度に基づく対話分析
中江 海斗稲葉 通将
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会議録・要旨集 認証あり

p. 86-89

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抄録

近年のLLM(Large Language Model)の急速な発達により,AIエージェントは複雑な環境下でも人間との協力が可能になったが,ユーザ適応を考慮したエージェントの開発は十分には進んでいない.先行研究では,料理ゲームOvercookedを模した環境で人間と協力する対話型エージェントを構築した.しかし,エージェントは一方的にプレイヤーの指示を聞くだけであり,知識や経験を持たない習熟度が低いユーザとは効果的な協調が難しいという問題がある.そこで本研究では習熟度に応じたユーザ適応が可能なエージェントの構築を目的とし,人間同士の共同作業における対話データを収集・分析する. 先行研究と同様のゲーム環境下で知識やスキルが異なる被験者を用意し,2人1組のペアでタスクを行う.集められたデータを基に,習熟度の異なるプレイヤーがどのような対話戦略を採用し,協力関係を築くかを調査する.

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