主催: 人工知能学会
会議名: 第98回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 98
開催地: 公立はこだて未来大学
開催日: 2023/09/03 - 2023/09/04
p. 25-30
本研究の目的は、共想法(高齢者の認知的健康のために工夫された会話支援手法)に基づいた談話の、テーマと修辞機能の関係の検討である。修辞機能分析の分類法(修辞ユニット分析(選択体系機能言語学の談話分析手法)を日本語文法の枠組みで修正したもの)によって、分析単位メッセージ(節)の発話機能、述部の時制、主語や主題の組合せから、修辞機能と脱文脈化指数が特定される。共想法では、与えられたテーマに合う写真を持参し、「話題提供」のスピーチと「質疑応答」を行い、セッション終了後に「小作文」を書く。本稿では、パイロットスタディで観察されたテーマと修辞機能の関係が、人数とテーマを増やした今回のデータでも概ね見られることを確認し、「自分の嗜好や習慣」、「将来の行動」、「過去の出来事」、「個人と関係ない内容」で出現しやすい修辞機能がわかり、テーマ設定によって、使われやすい修辞機能が調整される可能性が示唆された。