2009 年 71 巻 2 号 p. 2_39-2_45
搾乳時における乳質の連続測定技術の開発を目標に,近赤外分光法を用いた乳質測定装置を試作した。乳成分を測定する検量線を作成し,装置の測定精度を検証した。その結果,乳成分を精度良く測定できた。また実用を想定し,生乳の温度変動が測定精度に与える影響を検証した。その結果,検量線作成に用いた試料の温度範囲内の生乳であれば,乳成分を高い精度で測定できた。よって様々な温度の試料を採取し検量線作成に用いる事で,検量線の温度補償が可能になる事がわかった。