本研究では,牧草サイレージの堆肥化処理において,発酵促進を目的とした水酸化ナトリウム,牛ふん堆肥,廃菌床の添加効果および,堆肥化過程での原料性状の変化を明らかにすることを目的とし,60L容器を用いた10週間の堆肥化試験をおこなった。その結果,添加物の有無によらず60%以上の乾物減少率であった。また,実験期間における繊維画分および各種有機酸の減少程度は添加物による差が小さかったものの,pH,アンモニア態窒素,およびコマツナ発芽試験では添加物により差がみられた。特に発芽試験では,堆肥添加条件以外で顕著な生育阻害効果が認められ,その原因はアンモニア態窒素によるものと推察された。