農業食料工学会誌
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研究論文
トラクタドライブシミュレータに用いる路面生成アルゴリズム
渡辺 将央酒井 憲司
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2017 年 79 巻 2 号 p. 149-157

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抄録

サロゲートアルゴリズム,AR(自己回帰)モデル,コヒーレンス解析等の手法を組合せ,トラクタドライブシミュレータに用いる路面の生成アルゴリズムを開発した。1つの路面を生成する手法として,ARモデル,フーリエトランスフォームサロゲート法(FTサロゲート法)を用いた。左右車輪の入力路面の組を生成する手法として,新たに提案する低周波同位相化FTサロゲート法を開発した。また,生成路面の境界ギャップ部分を除去するための手法として,片側ハニング窓を提案した。開発されたアルゴリズムは,ISOの規定を満たす路面を生成することが可能であり,トラクタの運動シミュレーションの標準的な手法としての条件を具備している。

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© 2017 農業食料工学会
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