中山間地域における農業生産活動の活性化を目指し,6次産業化への展開を視野に入れた地域資源利活用による施設栽培システムを構築し,その導入効果を評価した。
本研究では,遊休体育館内に設置されたハウスを園芸施設として利用し,サツマイモ栽培を行った。サツマイモの栽培環境創出にはヒートポンプを導入し,沢水および温泉排湯をそれぞれ冷房および暖房の熱源として利用した。さらに,サツマイモの増収および塊根肥大促進のために,温泉排湯の熱利用による地中加温装置を組み込んだ多段栽培システムを構築した。その結果,温泉排湯熱の効率的な利用方法について考察し,沢水および温泉排湯の熱資源を有効利用した本システムによる増収効果について確認した。