タマネギの内部腐敗球は,外観からの判別が困難であり,これらが出荷品へ混入すると産地の信用低下につながる。そこで,非破壊計測技術として近赤外分光法に着目し,実用を想定したコンベア搬送時における内部腐敗球の判別を試みた。取得したスペクトルから,部分最小自乗法により0~5の6段階に指数化した腐敗程度を推定する検量モデルを作成,評価した。試料温度,出荷サイズの異なるスペクトルデータを検量用データセットに含めること,および健全球混合比率を3倍程度とすることにより,堅牢な判別モデルが構築された。腐敗の有無となる閾値を腐敗レベル1.0としたときの合計判別率は95.0%となった。