平棚栽培果樹園でのドリフト低減技術を開発する目的で,棚面への近接散布が可能なノズル管に扇形ノズルを装着した実験機を試作し,清水散布実験を行った。ブドウ園で中空円すいノズルを装着したスピードスプレーヤにより,送風量4.8 m3/sで散布したとき,ドリフト距離は30 mであり,送風量を0と3.2 m3/sに低減し,実験機により近接散布したとき,ドリフト距離は10 mに低減した。実験機の付着度が5以上の割合,平均付着度は,ともにスピードスプレーヤによる散布と同等で,付着性能は同等と考えられた。ナシ園では送風量を4.8 m3/sから3.2 m3/sに低減し,近接散布を行っても,ドリフト低減効果は見られなかった。