農業食料工学会誌
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研究論文
グレンタンクに種々の形状で堆積した籾層の重量検量式
平井 康丸樫野 雅和上加 郁朗光岡 宗司井上 英二岡安 崇史
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2020 年 82 巻 4 号 p. 362-369

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抄録

収量コンバインの籾重量計測には,グレンタンク底面で計測したロードセル荷重を説明変数とする検量式が用いられている。本研究の目的は,籾層の種々の堆積形状に対して,現方式の検量式の推定精度を評価し,推定誤差を低減する検量式を検討することであった。現方式のクロス・バリデーション時の二乗平均平方根相対誤差(RMSRECV)は22 %であった。特に質量100 kgにおいて堆積籾層の重心のx座標の変動が大きく,相対誤差の範囲が-41 %~60 %と大きかった。堆積形状に起因する誤差を低減するには,前方・後方ロードセル荷重を説明変数とする検量式が実用的と考えられた。RMSRECVは4.4 %であった。

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© 2020 農業食料工学会
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