近年,シイタケ生産のほとんどを菌床栽培が占めている。栽培は環境を制御して行われるが,光環境については,培養や発生に必要なこと以外,あまり明らかになっていない。本研究では,培養工程における光環境に注目し,照射タイミングが子実体発生に及ぼす影響を検討した。照射開始が培養開始から15,30日目と遅くなるに伴い発生個数が減少した一方で,生体重と直径は増加した。このことは,1次培養における照射タイミングをコントロールするだけで,任意の大きさの子実体を作り出せる可能性を示唆した。しかし,発生を適温下で行うと,これらの差は無くなった。培養工程の光環境の最適化には,発生環境の考慮も必要であることが示唆された。