近年,汎用コンバインの研究開発が進んでいるが,対象作物の拡大に伴い作業精度に課題が生じているため,各作業部を電動化し微調整可能にすることで汎用性向上が期待できると考えた。刈取部で作物量を検知し,制御パラメータとすることでより最適な制御システムの構築を目指す。本研究では,極低速で駆動する往復電動刈刃機構を作成し,準静的条件下での切断負荷と作物情報との相関を示す特徴的なパラメータ抽出や消費電力波形から切断負荷の特徴について考察した。その結果,消費電力と切断力の波形には相関性が見られ,作物量予測モデルのパラメータには最大曲げ荷重,切断エネルギ,茎径,茎の水分が抽出された。