新製茶技術の開発を目的として,ライン構成中に複数回の揉捻工程を含む「多揉捻製茶法」を提案し,検討した。その結果,多くの揉捻工程の次工程において乾燥速度の向上が見られるとともに,減率乾燥期間第一段の延長効果が確認された。含水率が高い茶葉に対して揉捻工程を行った際に,茎葉間における水分の移動が確認され,効率的な乾燥が行われた要因の一つであると考えられた。官能審査では多揉捻区が高い評価を得られたが,粒度分布では収穫時期により評価が異なった。「多揉捻製茶法」は効率的な乾燥と歩留まり,品質の向上に繋がるが,使用時期や目的を考慮する必要のある技術であることが明らかとなった。