汎用コンバインは稲,麦,大豆を主な対象作物とするため,子実コーン収穫時の脱穀部天板の強度不足が懸念される。本研究では,ロゼット解析とDEMを用いて,コーン収穫時の天板負荷を解析した。その結果,von Mises応力のピーク10点平均は,天板中間部やや前方寄りでピークを示し,手前側の88.5 MPaが最大であった。負荷方向はこぎ胴の周方向寄りであった。また,201 MPaのvon Mises応力が計測され,このときの天板の安全率は1.34〜2.19であった。DEM解析より,大きな負荷を与えるコーンの衝突挙動は挟まれ衝突であり,天板手前側に集中することが示された。この結果はロゼット解析と対応した。