2024 年 86 巻 3 号 p. 172-187
フェノタイピングのためのトラクタ搭載型のマルチカメラシステムを開発し,UAV-RGBを用いる従来手法との比較を行った。本システムは,斜方および鉛直下向きの6台のカメラから構成され,トラクタ走行時に十分にオーバーラップのある画像を取得できる。バレイショの3つの品種,キタヒメ,トウヤ,トヨシロについて,自動画像生成パイプライン(PREPs)を用いて植被率,草高および体積の変化を推定した。マルチカメラおよびUAVの両システムともに,生育旺盛期には体積はトヨシロの体積が最大であると推定された。また,両システムを用いた草高の推定値の間には,決定係数(R2)が0.97という高い線形相関が見られた。