2025 年 87 巻 4 号 p. 368-377
鶏卵の早期雌雄判別の実現が願われる中,本研究では鶏卵はいの非破壊イメージングにおけるレーザースペックル法の有用性を検証した。基礎実験により試料流速がスペックルデータの解析値を左右することが確認されたため,ふ卵中の鶏卵では血液と卵黄内の粒子の動的情報の違いが画像内の解析値の違いとして可視化された。またスペックル強度の経時的変化の解析により,点斑と呼ばれる卵殻の斑模様に影響されずに卵殻内側の血管を明瞭に撮像できた。ふ化前の雌雄予測を行うにあたり血管画像が有用であることは知られており,加えて本手法では鶏卵内部の粒子の動的性質に関する情報も付与できると期待され,鶏はいの雌雄予測へも応用できる可能性がある。