農業食料工学会誌
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研究論文
メタン発酵消化液を利用した微細藻類バイオマス生産
出村 幹英
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2025 年 87 巻 4 号 p. 355-367

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抄録

 メタン発酵消化液を微細藻類の培養液として用い,微細藻類培養を行なった。5倍希釈した消化液と微細藻類として自然発生微細藻類を利用した。約40日間の培養によって,消化液中の全窒素が83.4 %,全リンが55.7 %除去されるとともに,バイオマス生産(乾燥藻体約40 g/100 L)が可能であることが実証された。得られたバイオマスのタンパク質含有率は約40 %,脂質含有率は約9 %であった。本研究は,消化液の前処理はろ過,希釈であること,微細藻類は自然に増殖する種を用いること,培養装置は非常に単純な水槽であることから,低コストで消化液の処理と微細藻類バイオマス生産が可能であることを示した。

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