人工臓器
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経皮的V-Aバイパスのための遠心ポンプの開発
木島 利彦堀内 邦雄押山 広明野川 淳彦深沢 弘道天野 暢彦島根 博
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1992 年 21 巻 2 号 p. 561-566

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抄録
経皮的V-Aバイパス(Percutaneous V-A Bypass)のためのマグネットカップリング型遠心ポンプを開発し、IN VITRO及びEX VIVOの評価を行った。開発した遠心ポンプは、カップリングマグネットを内蔵する外径78mmの回転円盤を使用し、回転円盤の6本の血液通路はほぼ直線状とした。この様な形状とすることで、プライミングボリュームは46ccと小容量ながら、回転数2500rpmで約560mmHgの吐出圧が得られた。また、200mmHgの陰圧に対してもガスキャビテーションの発達は見られなかった。400mmHg 3L/minの条件で、牛新鮮血を用いた溶血比較試験を実施したところ、製作したポンプの遊離ヘモグロビン値は、従来のコーン型遠心ポンプより約30%低い値を示した。試作したポンプにより、成犬を用いた29時間のV-Aバイパス(ポンプ回転数1430rpm, 循環流量1.4±0.4L/min)を実施したが、ポンプ内に血栓は見られなかった。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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