抄録
5名の慢性関節リウマチ患者にSAC法とDF法を同一患者に実施し, 血漿交換の血漿処理量の変化に対する各蛋白質の除去率およびふるい係数の関係について検討した。SACの装置はS-201A, TR-350, DFの装置はPlasauto 1000とした。SAC法におけるIg G, Ig A, Ig MとアルブミンとのSCの推移は明かな差を認め, アルブミンと免疫グロブリンとの間に明かな除去選択性が認められた。DF法でのSCの推移はIg Mとアルブミン, Ig G, Ig Aとの間に除去選択性の相違が認められた。DF, SAC各法の2.0L処理時のIgGの除去率はDF: 35.1±6.1%, SAC: 56.0±7.0%であり, SACがDFよりも高値を示した(P<0.01)。Ig AではDF: 32.0±9.4%, SAC: 45.0±3.5%であった。Ig MではDF: 50.4±14.2%, SAC: 55.3±8.4%であった。また, SAC1.45L処理した時のIg G, Ig Aの除去率は38.0±4.8%, 37.2±4.9%であり, 同様にDF2.5L処理のIg G, Ig Aの除去率は37.0±3.6%, 33.2±8.0%であった。そのときの血漿交換前, 後のランズバリースコアは同等の改善であった。以上よりSACはDFに比べて少量の処理量でも除去効率および臨床効果において同等の効果が得られた。