人工臓器
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Björk-Shiley弁とOmnicarbon弁のX線シネ撮影による弁機能の検討
矢尾 善英清水 宏一平山 哲三石川 幹夫石 丸新
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1995 年 24 巻 2 号 p. 415-418

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抄録
Björk-Shiley Convexo-Concave弁(BS-CC弁)とBjörk-Shiley Monostrut弁(BS-MO弁)、Omnicarbon弁(OC弁)を対象にX線シネ撮影をもちいて弁機能の検討を行った。開放角度はBS-CC弁のAVR群(7例)では59.8±6.3度、MVR群(9例)では59.5±5.0度で、BS-MO弁のAVR群(6例)では71.8±2.9度、MVR群(9例)では71.0±4.5度で、OC弁のAVR群(3例)では65.8±11.4度、MVR群(5例)では62.5±9.9度であった。OC弁ではAVR2例(66%)、MVR4例(80%)に開放途中で一度引っ掛かりさらに5~15度開放する現象がみられ、設計上の最大開放角(80度)が必ずしも得られなかった。開放時間、閉鎖時間についてはBS-CC弁、BS-MO弁、OC弁とも平均0.07~0.09秒前後で差はなかった。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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