2025 年 10 巻 2 号 p. 119-124
本研究では健康な男子大学生を対象に,5 kmランニング後の足部内側縦アーチ(MLA:Medial Longitudinal Arch)の変化および足趾把持筋力とランニングによるMLAの変化との関連を横断的に検討した.その結果,5 kmランニング後に舟状骨高およびアーチ高率が低下し,足趾把持筋力とランニング前後におけるアーチ高率変化量との間に有意な正の相関関係(r=0.48)が認められた.このことから,ランニング障害予防のためには5 kmという比較的短いランニング距離においてもMLA低下を予防することが重要であることが示唆された.今後は,足部の機能向上を目的としたトレーニングがランニングによる MLA 低下に及ぼす影響について検討する必要がある.