2020 年 6 巻 1 号 p. 33-41
本研究は慢性足関節不安定症(CAI)のSide hop test中の足関節の関節運動,筋活動量を記録し,疲労課題前後の変化を検証することを目的とした.CAIを有する大学生10名を対象とし,疲労課題と課題前後にSide hop testを実施した.三次元動作解析装置を用いてSide hop test中の足関節角度・モーメント,表面筋電図を用いて筋活動を測定した.疲労後,Side hop testに要した時間が延長した(疲労前8.06±0.69,疲労後8.55±0.74秒,p<0.05).疲労の影響により底屈モーメントの減少,内反モーメントの増大,内旋角度の増大,前脛骨筋活動量の減少を示した(p<0.05).