2022 年 8 巻 1 号 p. 49-56
本研究は,受動的体幹回旋可動域の測定方法を開発するために,iPhone®アプリケーションとキャリパーを用いた測定方法における検者内,検者間信頼性の検討,および3次元動作解析との比較を行い妥当性を調査した.その結果,中程度から良好な検者内信頼性(ICC=0.73)と優れた検者間信頼性(ICC=0.75)が示された.また,本測定方法と3次元動作解析との間には,高い相関が認められ,良好な妥当性が得られた(r=0.87,p<0.01).iPhone®アプリケーションとキャリパーを用いた受動的体幹回旋可動域の測定方法は,臨床現場での評価に有用である可能性が示唆された.