日本アスレティックトレーニング学会誌
Online ISSN : 2433-572X
Print ISSN : 2432-6623
原著
高等学校野球部の選手と指導者を対象とした熱中症予防に関する実態調査—知識・態度・実践,促進要因と阻害要因に着目して—
刀根 隆広笠原 政志山本 利春
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キーワード: 高校野球, 教育, KAPモデル
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2022 年 8 巻 1 号 p. 83-93

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抄録

高校野球現場の熱中症予防に関する全体的な実態を明らかにし,今後の熱中症予防を推進していく上での課題を検討することを目的とした.質問内容は,熱中症予防に関する知識・態度・実践(KAP),実践する際の促進要因と阻害要因についてであった.その結果,選手・指導者ともに態度は良好であったものの,知識と実践については十分ではなかったため,教育の強化をしていく必要がある.また,選手と指導者間でKAPのスコアにはギャップがあり,熱中症予防の実践にあたっては,他者の存在に影響を受ける可能性が高いことから,選手と指導者がコミュニケーションを取って共通認識を高めることが,熱中症予防を強化する一助になると考えられる.

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© 2022 一般社団法人 日本アスレティックトレーニング学会
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