日本アスレティックトレーニング学会誌
Online ISSN : 2433-572X
Print ISSN : 2432-6623
原著
静的ランジ動作中の前額面および矢状面における膝関節アライメント安定化に関わる下肢筋活動
青木 章乃中 大輔伊藤 一也星 賢治蒲田 和芳
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2024 年 9 巻 2 号 p. 163-169

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抄録

本研究は,静的ランジ動作における膝関節アライメントを制御する下肢筋活動をKnee-in群とNeutral群間で比較検討することを目的とした.減速動作を含むスポーツ経験のある男性20名を対象とし,Knee-in群とNeutral群に分け,膝関節前額面中間位のランジ肢位にて殿部・大腿部筋活動を比較した.またNeutral群において,前足部と後足部荷重時の下腿筋活動を比較した.殿部,大腿部の筋活動に群間で有意差はなかったが,前足部荷重にて腓腹筋,ヒラメ筋,長腓骨筋の筋活動量が高値を示した.殿部や大腿後面の筋活動が膝関節外反を是正しているとはいえず,前足部荷重は下腿後面の筋活動量が増加することにより膝関節矢状面アライメントを安定させる可能性が示された.

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© 2024 一般社団法人 日本アスレティックトレーニング学会
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