抄録
要旨 言語能力と社会的側面を組み合わせたコミュニケーション能力(Communicative competence)は、場面に応じた適切な言葉を用いる力を指し、日本の教育現場でも重要視されている。本研究では、言語活動を通じてコミュニケーション能力を育てる美術ワークショッププログラムを実施した。「紡ぐ」と「クリスマスツリーの森を一緒に作りましょう!」の2回のワークショップを行い、その教育効果をアンケート調査で検証した。「クリスマスツリーの森を一緒に作りましょう!」では、より多くの話す機会を設け、制作中にコミュニケーションを図る仕組みを導入した。このワークショップでは、他の参加者との協力が促され、コミュニケーションの機会が多かったことがデータから明らかになった。 またクロス分析によると、コミュニケーション能力と共同作業は一般的な方法のワークショップよりも高い数値を示し、特に話す機会や協力の実績が向上した。このことから、ワークショップが参加者のコミュニケーション能力の伸長に寄与したことが示唆された。