日本急性血液浄化学会雑誌
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Print ISSN : 2185-1085
技術・工夫
AN69ST-CBPにおけるメシル酸ナファモスタット投与量減量の試み
西村 優一本田 陽平阿部 結美田代 嗣晴木村 康宏藤本 潤一西澤 英雄
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2020 年 11 巻 1 号 p. 68-72

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抄録

AN69ST膜はメシル酸ナファモスタット(NM)を吸着することが報告されており,その対策として当院ではV側にもNMを分注する2Way法を採用している。当院の2Way法プロトコルは,1本の膜で22時間以上の施行を目標とした場合,達成率は94%と良好であったが,NM時間投与量は41.0±9.7mg/hrと他の膜と比して多かった。膜前後でACTは延長していなかったが,目標未達成となった症例の凝固箇所はすべてVチャンバーであり,膜には凝固がみられなかった。以上より,AN69ST膜は抗凝固能に優れた膜であると推察し,A側NMを大幅減量した新プロトコルの作成を試みた。新プロトコルの目標達成率は95%であり,従来のプロトコルと比較して回路凝固を増加させずNM時間投与量を18.5±2.4mg/hrと55%減量可能であった。

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© 2020, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
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