日本急性血液浄化学会雑誌
Online ISSN : 2434-219X
Print ISSN : 2185-1085
原著
持続的腎機能代替療法施行中にhemofilterの過凝固が発生した際のポルスルホン膜とセルローストリアセテート膜hemofilterの比較検討
塚本 功土屋 陽平松田 真太郎秋元 照美村杉 浩山下 芳久鈴木 洋通
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2013 年 4 巻 1 号 p. 38-42

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抄録

持続的腎機能代替療法(CRRT)施行中に血液濾過器(hemofilter)の過凝固をきたした際,hemofilterの膜素材を変更することの有効性について,電子カルテを元にretrospectiveに検討した。方法はポリスルホン(PS)膜hemofilterを用いて24時間未満で回路内凝固を引き起こした症例において,回路交換の際,膜素材を変更せずにPS膜を継続した症例をPS群(59session),セルローストリアセテート(CTA)膜に変更した症例をCTA群(33session)として比較検討を行った。まず,変更前のhemofilter life-time,メシル酸ナファモスタット(NM)時間投与量に差を認めなかったが,平均濾過流量はPS群531±243 mL/hrに対してCTA群391±234 mL/hrで有意に低値であった(p<0.05)。変更後のhemofilter life-timeはPS群18.6±14.5hrに比べてCTA群27.6±13.1hrで,24時間達成率もPS群25.0%に比べてCTA群61.1%で有意に高値であった(p<0.05)。以上よりCRRTにおいてhemofilterの過凝固をきたした際,PS膜をCTA膜に変更することはhemofilter life-timeの延長に効果的であった。

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© 2013, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
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