2014 年 5 巻 1 号 p. 35-39
【目的】今回,CBP(Continuous blood purification)施行患者のなかで重度のDIC(Disseminated Intravascular Coagulation)を合併している症例に対して遺伝子組み換えヒトトロンボモジュリン製剤(rTM)などを投与した患者におけるCBP回路凝固との関係を検討した。【方法】24時間を区切りに短時間凝固群と非凝固群の2群に分け,患者背景,転帰,ICU入室期間を比較した。また,DIC治療薬剤(rTM,アンチトロンビンⅢ製剤,メシル酸ガベキサート)の有無でのCBP短時間回路凝固症例数の比較を行った。さらに,rTM投与有無での転帰,ICU入室期間の比較を行った。【結果】患者背景,転帰に短時間凝固群と非凝固群の2群間で差を認めなかったが,ICU入室期間は非凝固群で有意に短期間であった。rTM投与群でのみ,短時間凝固の症例数が有意に少なかった。rTM投与有無で転帰やICU入室期間に差は認めなかった。【結論】rTMを併用すると,治療効果を変えることなくCBP回路凝固を延長できる可能性がある。