日本急性血液浄化学会雑誌
Online ISSN : 2434-219X
Print ISSN : 2185-1085
原著
膜素材と膜面積の異なる2種類のhemofilterがlife-timeに及ぼす影響
錦織 伸司井関 慧永田 光葉藤原 哲造渡部 尚人安達 恭子杉原 克彦福間 優太福島 成文宮里 恵美山中 英樹藤井 義久
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キーワード: life-time, 回路凝固, 膜素材
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2017 年 8 巻 1 号 p. 63-67

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抄録

当院では持続的腎代替療法の回路交換は48時間毎に行っているが,その間に回路閉塞をきたす症例を散見する。そこでわれわれが使用している膜素材と膜面積の異なる2種類のhemofilter(Polysulfone(PS)膜と,大膜面積Polymethyl methacrylate(PMMA)膜)のlife-time,48時間達成率,回路内動静脈圧差圧,回路交換理由を比較検討した。結果,48時間達成率はPS膜36.7%,PMMA膜68.7%(p=0.00064)でPMMA膜が有意に高かった。また回路交換理由の半数はhemofilterの凝固ではなく,血液回路内のチャンバー内血栓であった。このことからhemofilter性能だけでなく膜素材の生体適合性が血液回路の凝固に影響を与えていることが示唆された。そして,大膜面積PMMA膜は敗血症症例だけでなく持続的腎代替療法全般に使用できる優れたhemofilterであった。

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© 2017, 特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
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