2018 年 9 巻 1 号 p. 28-31
【症例1】65歳男性。三叉神経痛にてカルバマゼピン(CBZ)400mg/dayが処方され,4日後に眩暈などの症状が出現した。前希釈On-line HDF施行前の血清CBZ濃度は8.8μg/mLと有効治療域であった。前希釈On-line HDF施行後は6.8μg/mLに低下し,眩暈などの症状も改善した。【症例2】62歳男性。ガンマナイフ治療後,CBZ 400mg/dayが処方され,2日後からふらつきが出現,体動困難で当院に救急搬送された。来院時,眩暈,嘔気などの症状があり,心拍数(HR)は40回/分と徐脈を呈していた。血清CBZ濃度は15.8μg/mLと高値を示した。HD終了時,血清CBZ濃度は8.8μg/mL,HRが60回/分と改善を認め,眩暈などの症状も消失した。本症例のようにCBZは常用量でも中毒症状が現れることがある。このような中毒症状に対して,通常の透析療法により血清CBZ濃度低下が可能であった。