日本生物学的精神医学会誌
Online ISSN : 2186-6465
Print ISSN : 2186-6619
ゲノム解析
石黒 浩毅
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ジャーナル オープンアクセス

2010 年 21 巻 1 号 p. 27-32

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抄録
薬物依存には約 50 %の遺伝要因が存在する。今日のゲノム解析では CDCV 説に基づき GWASが行われているが,疾患感受性遺伝子の検出力を上げるためには解析検体数を増やし,遺伝と環境との交絡要因に考慮し,厳格な健常対照者のサンプリングを行うことが必要である。さらに将来的にはCDRV 説に基づき,全ゲノム塩基配列解読は薬物依存に関与する可能性のある CNV を含む rare variant を明らかにすると考えられる。
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© 2010 日本生物学的精神医学会
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