日本生物学的精神医学会誌
Online ISSN : 2186-6465
Print ISSN : 2186-6619
統合失調症のバイオタイプ研究
橋本 亮太, 松本 純弥, 長谷川 尚美, 三浦 健一郎
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 33 巻 4 号 p. 194-200

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抄録
バイオタイプは,症状に基づいた従来の診断法にとらわれない精神疾患の生物学的な分類のことである。この生物学的な分類は患者の測定データなどに基づいており,治療反応性との関連を検討し,最終的に新たな診断基準につながることを意図している。近年は特定の仮説に基づかずに,機械学習などの手法を用いて得られた分類研究が盛んとなっている。統合失調症のバイオタイプとしては,統合失調症において健常者と違いが認められる生物学的なフェノタイプである認知機能,神経生理機能,脳神経画像などの中間表現型が検討されることが多い。「症状と経過に基づく現在の診断の枠の中」のバイオタイプⅠの例として,治療抵抗性統合失調症のクロザピン治療と統合失調症の認知機能障害があり,「症状と経過による現在の診断をまったく考慮しない」ですべての患者に対する共通のアウトカム指標に対する治療反応性を規定するバイオタイプⅡがあり,これらの現状と展望を概説する。
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© 2022 日本生物学的精神医学会
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