臨床化学
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尿中D-アミノ酸酸化酵素の測定方法の開発とその臨床的意義について
寺澤 武
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1993 年 22 巻 2 号 p. 123-132

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抄録
腎尿細管の傷害度を知る目的のため, peroxisome顆粒中に多く存在するとされるD-アミノ酸酸化酵素 (DAO) の尿中濃度の測定方法を開発し, 基礎的検討ならびに臨床的応用についての検討を行った。
その結果, 検量線, 再現性, 添加回収試験において十分満足すべき結果が得られた。また尿中DAOの日内変動および年齢間での差はそれぞれ認められず, 基準値は10.0μg/g・Cr以下であった。
本法を用いて糖尿病患者ならびに腎障害患者の尿中DAOを測定した結果, 尿中の微量アルブミン (ALB) やくN-acetyl-β-D-glucosaminidase (NAG) などと比べ鋭敏な動きを示し, 早期腎障害の有用な検出マーカーであることが示唆された。
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© 日本臨床化学会
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