日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第65回春季研究発表大会
セッションID: A6-01
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胃袋で考えて動くデザイン教育の試み
八戸の魚食文化振興モデル事業を提案するデザイン演習授業を事例として
*横溝 賢皆川 俊平早狩 昌幸河村 奈美子
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抄録

筆者はこれまで青森県の中小企業と連携して食品商品を開発するPBL授業を実施してきた。授業の主な狙いは、ユーザの本質的欲求を満たすデザイン手法の修得であったが、プロジェクトを推進するための熱源を育てられないことが課題であった。全ての学生が学期終了に伴い課題(プロジェクト)を終了させてしまう背景には、「自分は何をしたいのか?」というデザイン活動の熱源(パッション)を内省せずに、ユーザや市場という見知らぬ存在のためにデザインする活動そのものが影響を与えているのではないかと考えた。そこでデザイン手法の修得を優先的な到達目標とするのではなく、内省を通じたデザイン活動の熱源づくりを到達目標とする教育プログラムに切り替えた。本稿ではこの教育プログラムを振り返り、学生のデザイン活動に与えた影響について考察する。

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