2020 年 1 巻 J1 号 p. 78-85
山口県では,道路施設の定期点検による点検データの増大が見込まれており,データ管理の効率化が求められている.また,国が策定した電子行政オープンデータ戦略等により,国や地方公共団体などが保有する公共データの活用を促進するための取組に速やかに着手し,国民がインターネット等を通じて容易に利用できるよう措置を講じることが義務付けられた.しかし,現状では点検データは整理されておらず,データをそのまま活用できない.そこで,著者らは山口県の橋梁定期点検データを対象として,保存されたデータから,ファイル名が間違っているファイルや,不足しているファイルを表示するシステムを開発し,オープンデータ等にする際にデータクリーニングを行うことの重要性を示した.また,APIを作成し,オープンデータ化するための実装例を示した.