2021 年 2 巻 J2 号 p. 349-354
AIへの活用のみならず,社会基盤の各種データへの大量供給のニーズは今後ますます高まることが予想され,データの詳細度を高めるためにデータプラットフォームへのデータ供給を効率化することが求められている.本研究では,計測されたデータの供給の自動化と即時多方面利用を実現可能な手法として,MQTTプロトコルの活用に着目して,LPWAによる自動データ計測と組み合わせた場合の自動計測データ供給の効率化について検討を行った.データ配信時のセキュリティ確保については,LoRaWANのAES暗号化手法に加えてMQTTのTLS接続を用いた.また,計測とデータ供給を行うプロトタイプを構築し,公開プロトコル仕様であり,1対多の接続が可能であるMQTTの特徴を生かした社会基盤データのリアルタイム供給の可能性を検討した.