2021 年 2 巻 J2 号 p. 749-756
橋梁工事における鉄筋コンクリート構造物の配筋検査は,従来はテープメジャーにより間隔を計測し,目視により本数の確認を行ってきた.本研究では画像認識AI技術を用いて従来の非効率な配筋検査を自動化・高度化することを目指す.今回新たに開発した自動配筋検査AIシステムは,UAVまたは計測台車を用いて撮影したデジタルカメラの撮影画像を元に配筋検査を自動で実施するものである.AIアルゴリズムはディープラーニングによる物体検出を核としており,鉄筋同士が交差する交点の特徴を学習させることにより鉄筋の配置を認識させる.本システムを用いて実際の橋梁工事にて実証試験を行い,鉄筋間隔を精度良く計測し,鉄筋本数の計数を自動化できることを確認した.