2022 年 3 巻 J2 号 p. 1037-1041
本研究では,土粒子を撮影した画像から,AIを活用して粒度分析や土質区分判定を行う手法の検討を行った.PC上で円形,正方形,正三角形の粒子形状をもつバーチャル粒子群画像を作成し,これを学習させたAIモデルを構築した.粒子同士が接触しないという条件ではあるが,粒度の異なる砕石の画像100枚に対して模擬的に設定した土質分類判定(7種への分類)を試みた結果,78%の正解率を得ることができた.実用化には更なる精度向上が必要であるが,円形,正方形,正三角形といったシンプルな形状の粒子群をPC上で作成することにより,実際の土による教師データを代用できる可能性を示すことができた.